相談者:20代女性(会社員)
「些細なことで落ち込んでしまう自分が嫌」
「もっと前向きになりたい。でも後から自分のダメなところを思い出す」
といった悩みからカウンセリングを開始しました。
①最初に見えていた問題
本人は当初、
・落ち込みやすい
・自信がない
・ネガティブに考えてしまう
・気持ちの切り替えが苦手
というところを「自分の性格の問題」と捉えていました。
②実はその裏側にあったこと
「悲しい」
↓
「こんなことで悲しむなんて情けない」
「落ち込んでいてはいけない」
↓
感情を抑えようとする(感情否定)
↓
感情がなくなるわけではない
「やっぱり悲しい」
「くよくよする自分」
↓
「やっぱり私はダメだ」
「だからこうなるんだ」
↓
さらに自信を失う
抜け出せない苦しさ
③カウンセリングで感情にどんな評価や価値観がのっているのかを扱う
カウンセリングでは「落ち込まないようにする」ことだけを目指すのではありません。
そもそも、なぜ“その感情を否定しなければならなかったのか”ということに触れていきます。
「落ち込む」=「弱い」と評価されてきた
「悲しんでいる」とさらに責められる。
「できないこと」が恥ずかしいこととして扱われてきた。
④感情に良い・悪いはない
本来、感情に良い悪いはありません。
「悲しみ」「怒り」「憂鬱」「不安」
「楽しい」「嬉しい」「安心」など、
感情は人間に備わっている自然な機能です。
だけど、あまり感じたくない感情があるのは事実です。
そういった感情に対して、ネガティブな評価がされることがあります。
時には、自分自身が評価していることもありますし、過去に誰かから評価されたり、ありのままの感情を受け止めてもらう経験が少なかったという人もいます。
⑤本来の感情を改めて感じる
過去の体験やエピソードを語る時、その瞬間の感情も同時に想起されます。
今までは、その感情を否定してきましたが、
カウンセリングの中では、大切な感情として扱います。
カウンセラーは、その語りを丁寧に拾い、一緒に感じたり、整理できるように言葉にしてみたり、思考を巡らせたりします。
相談者の場合、
あの時 “悩むこと、そのものを否定していた” 自分から、
悩んでもいい、感情を大切にしていいと思える自分になった時、自然と自分を信じられる「自信」がついていきました。
当相談室では、無理にポジティブになることを目指すのではありません。
自信をつけるための助言や解決策を提示するのでもありません。
今抱えている悩みや問題に耳を傾け、
問題たらしめていることから一緒に考え、
本来の感情を大切にする作業を時間をかけて、
相談者と共に行っていきます。
