仕事や学校に足が向かない人へ(不登校や引きこもりがちな人も)

新年度

4月は環境の変化が多い季節です。その変化に何かを期待する人がいる一方、不安に思う人もいるでしょうし、両方の気持ちが入り混じっている人もいるかもしれません。

そんなモヤモヤしやすい時期なので、仕事や学校に足が向かないという気持ちについて、考えたいと思います。

行かなければという気持ちと行けないという状況

学校(仕事)に行かなければ、自分が一番わかっている。

休みの日の夕方に、「明日こそは」と強い気持ちを持って、準備もしてみる。夜になるにつれ、不安の濃度は濃くなっていく。眠ると明日が来てしまうという焦りで、余計に眠れない。

いよいよ朝になると、あれだけ行くんだと思ったのに、家族にも言ったのに、身体がどうしても言うことを聞いてくれない。行かないとと言う思いと、身体が行けないのせめぎ合い。

休んでいいと言われると、少し気持ちが楽になる。休むことを決めてしまえば、とりあえず、それに身を任せれば今日はなんとかやり過ごせる。だけど、罪悪感は少しずつ大きくなる。そして明日がまた来る。

「明日こそは」が達成できないことを繰り返すと、自分のできなさに打ちのめされる。周りに言われると、その凹みは決定的なものになる。優しくされても、自分のダメさに嫌気がさす。この現状を変えることは一生できないと、感じてしまう。

動画やゲームで現実逃避。自分以外の時間が動いていることを意識しないように、麻痺させる。窓の外が薄暗くなる頃に、逃避していた分の不安が一気にのしかかる。耐えられないので、また画面の中に逃避する。

なんでできないのかを考えてみる。あの時こうしていれば、もっと周りがこうだったら、自分が別の人間だったら、あれこれ考えるけど、自己否定して不毛に終わる。確かに原因はあったかもしれない。でも原因がわかったところで、現状を変えられないと思っている。

原因も何もわからないこともある。今さら「なんで行けないのか」と「何が嫌なのか」と聞かれても、すでに自分でも散々考えたことだから。答えたところで何が変わるのかと。

学校(仕事)のことを考えると、気持ちが悪くなる。現実逃避に慣れすぎたせいもあるかもしれない。考えるだけで、そこに行けていなかった分の重みが押し寄せてくる。自分のいないところで、時間が進んだ分、自分だけがタイムスリップしたみたいになっているかもしれない。そう思うと余計に怖くなる。いっそ別の世界に、自分のことを誰も知らない場所に行きたいと思う。

行けなかったという結果とそれに至るまでの戦い

休む休まないの戦いの日々。戦っている最中が実は一番しんどい。負けても勝っても、決着がついてしまえば、気持ちは楽になっている。休むと決まった時、結果だけを見れば楽をしたと見られるかもしれない。

だけど、その前に十分に戦っていることを忘れないでほしい。どっちに転ぶかわからない戦いを続けることは本当に大変で、消耗し、へとへとになっていることを知っておいてほしい。

戦いの束の間に少しホッとする瞬間があることを認めてほしい(自分自身も家族も周りも)。

様々な一方的な見方で、行けなかったという状況を解釈したり、説明しないでほしい。甘えという言葉で決めつけてくる人がいるとしたら、その決めつけ方を採用していることが何よりも甘えである。だからそんな人の言葉や態度に耳を傾ける必要はない。

もし自分自身が甘えていると感じているならば、甘えることが本当にネガティブなことなのかを考え直してみるのも良い。

その先

戦いは長く、終わりがないようにも思える。もちろん終わりがあることはわかっているが、その先の自分の未来を思い描くことができない。そしてまた現実逃避に浸っていく。

いっそ環境を変えてしまえば、どうにかなるかもしれない。でも変えた先が、安心で、居心地良く、誰にも傷つけられない場所などという保証はどこにもない。しかし現状よりはマシになるかもしれない。どっちに転んでも、どうなるかはわからない。

つまるところ、なるようにしかならない。なるようになることを身をもって受け入れられたとき、少し希望が見えてきたりもする。

学校や仕事に足が向かない人へ

学校や仕事に行けていないという状況の背景には様々な思いや感情があるのだと思います。それを持ちながら日々戦いを続けることは本当に大変なことだと思います。

しかしその戦いは不毛なものではありません。きっと、意味ある戦いだったことに、気づくことがこの先あると思います。戦っている最中にそんなことを考える余裕はないかもしれませんが、いつかはその戦いが終わることは約束されていて、その意味を考える時がくると思います。

今まさにどうにも動けない状態の人は、ぜひカウンセリングを利用してみてください。

職場や学校の相談室でもいいし、かかりつけの病院に紹介してもらっても良いです。

どんづまっているときは、視野がとても狭くなってしまいます。

ここは行き止まりではなく、実はこっちにも道があるし、あっちに抜け道もあります。下を見れば、入れる隠し通路もあるかもしれないし、意表をついて飛び越えることもできることもあります。

その発想が持てるかどうかだけでも、問題への考え方に変化が出てきます。

一人で抱えまないようにしてくださいね。

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