当相談室の想い

ーカウンセリングが根付かない理由のひとつー

 カウンセリングを受けようと思っても、気軽に受けられないのが現実です。
 カウンセリングを受けるまでには、精神的・現実的なハードルが存在しているからだと言われています。
 そして、それらのハードルだけでなく、カウンセリングが根付かない理由として、“困っている気持ちの鈍感さ”にあるのではないかと考えています。

 日本は、生活に必要なインフラは整っているし、制度や仕組みがしっかりしていて「困っていても暮らしていける」社会になっています。
 しかし一方で、暮らしの中で困っていることに慣れ、やがて困っていることにも気づかなくなります。

 そうなると、「できるだけ困らないように」するための選択が増え、安定思考、挑戦は危険、という考え方が固定されていきます。
 活動が億劫になり、新しいことへのワクワクや楽しみを減り、気づかない間に選択肢を狭めてしまう。また余裕を無くし、人にも自分にもネガティブな気持ちを持ちやすくなる。そんな負のループに入るとなかなか抜け出せなくなってしまいます。

 「やってみたい」「楽しみたい」という気持ちや、安心してゆっくり過ごす時間、人と自分への思いやり、そういった考えや感情は、本来“誰もがもっている”ものです。
 

ーどんな人にも、カウンセリングを受ける価値があるー

 誰もが子どもの頃もっていた、外の世界への興味や関心、自分と他者への期待と信頼。
 そういった感情を取り戻すには、今の自分が落ち着き、安心できる状態がベースにあることが大切です。

 何らかの理由で、不安や焦り、孤独、自己批判や恥、強い怒り、そういった感情に支配されている時、心に余裕を持たせることはできません。

 カウンセリングは、自分だけの時間と空間を用意し、非日常の中で心と向き合う時間を作ります。
 そして、安心できる関係性を再び結んでいく作業をカウンセラーが一緒にしていきます。

sukima心理相談室

 2024年5月に開業し、最初は月に1人、また1人と相談に来られる方が増えてきました。
 初めてカウンセリングを体験される方もたくさんみえ、世の中のカウンセリングの必要性の高まりを感じています。
 同時に、心に余裕が生まれにくい社会になってきているという危機感も肌で感じています。

 ゆっくり人と話す時間が大切にできれば、本来カウンセリングも必要はなくなると思います。
 それでもそれが難しい時代だからこそ、カウンセリングを身近にしたいと思っています。

 カウンセリングが日々の心のメンテナンスとして活用されるようになれば、生活に支障が出たり、重い精神症状に発展することなく、多くの人が豊かに健康的に暮らせるようになるはずです。

 今後も様々な活動を通して、カウンセリングに触れる場をつくっていきたいと思います。

 

 

※当心理相談室は臨床心理士・公認心理師の心理カウンセリングが受けられます。医療機関ではありません。薬物療法など医療行為は行なっておりません。保険診療にはなりません。

 

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